ちょっとしたオーディオ用の安定化電源装置
自作のヘッドホンアンプを鳴らすために作った電源装置(クソでかいACアダプタ)。桐井さんのトランス式ACアダプタをベースに、トランスと3端子レギュレーターを用いた、古典的な構成にした。
主な仕様
- 入力:100V AC
- 出力:±12V DC 6W×2
- 電源トランス:豊澄電源機器 HTR-1205 容量12VA
- 3端子レギュレーター:NJM7812 + NJM7912
- 出力様式:5ピン DIN端子
ヘッドホンを鳴らすだけなら5W出れば十分と思ったが、小さめのスピーカーを駆動することも想定して、やや余裕のあるトランスを選定した。
部品は多くを秋月電子で、トランスはマルツで入手。AliExpressで買った中華部品もいくつか(LEDとかBSS138とか)。
主要部分は、ほぼ3端子レギュレーターのリファレンス通りなので、できることといえばコンデンサマシマシにするぐらい(日ケミLXJ+ニチコンKWの組み合わせ)。
この電源装置の特徴は、正負電源出力の他に、Power Good信号を出力する点。回路図の下の方はそのための回路で、たかじんさんのブログに載ってる保護回路から電源ON時遅延・電源OFF検知回路を抜き出して、さらに電圧降下検知機能を足してある。
このPower Good信号と、別に実装するDCオフセット検知を合わせて、出力リレーを制御しよう、という目論見。新しいアンプを作ったときに、これらの機能を一々実装するのは面倒くさいから、使い回せるようにした。
基板はKiCadで起こして、FusionPCBで製造した。プリント基板ってエッチングとかめんどくさすぎって思ってたけど、今は5枚で1000円もせずに作ってもらえるんだね、ほえ~。めんどくさがりマンだから基板を作ってもらえなかったら電子工作は再開してなかったと思う。
今はまだバラックの状態で使っているけど、いずれはちゃんとした金属ケースに収めたいと思っている。