古くてよわよわなPCの部品を交換してつよつよにする
2013年に買ったメイン機、dynabook R732/37HB。5年も経って古さが目立ってきたので、春~夏にかけてパーツ交換してリフレッシュした。ノートPCだから出来ることは少ないけど、逆に考えると出来ることはどれも簡単なので皆さんもやってみては?
元々のスペック
- CPU: Intel Core i5-3230M (2.6GHz, with HD Graphics 4000)
- Memory: SODIMM DDR3-1600 4G x 2
- Storage: 2.5" HDD (東芝 SSHD) 1TB 5400rpm
基本のメンテナンス
- 裏蓋を開け、CPUファンを取り外す。
- エアーダスターで、各部のホコリを吹き払う。特にエアフローの周囲はホコリが溜まりやすいので念入りに。
- 購入後5年が経過し、グリスの劣化が考えられたため塗り直す。今回はサンワサプライの銀入りハンダを使った(銀入りにしては比較的安価だと思う)。
- もとに戻す。
グリス塗り直しの効果は覿面で、アイドル時の温度が8℃くらい下がって40℃付近に(負荷をかけると結局105℃まで上がるけど)。ファンの汚れも回転数も減って静かになった。
メモリを増やす
Chrome がメモリを貪食して困っていたので、かねてからメインメモリの増設を考えていた。庶民が手を出せないほど高騰していたDRAM価格がやっと落ち着いたので、ようやく。
Aliexpressを漁ると、わりと売れてる 8GB のメモリ(1枚3千円ちょっと)を見つけたので、人柱気分でポチった。荷物はシンガポールの配送センターから2週間くらいで来て、意外と早かった。2枚刺しの4GBメモリを、片方だけ8GBに差し替えて、memtest86をかけたけど何もエラーは無かった。ただし、なぜかワンランク下のPC3-10600で認識されているのが解せぬ……(これが中華クオリティか)。
使ってみた感想としては、頻繁に発生していたスワップイン/アウトがめっきり減って、これだけでもだいぶ早くなった。メモリの残量を逐一チェックして、メモリ使用量の多いプロセスを殺す貧乏くさい作業も必要なくなった。4GB+8GBなのでデュアルチャネルが利いてないはずなんだけど、普通に使う分にはスワップイン/アウトがなくなった分の恩恵のほうがずっと大きくて全く気にならない。
でもメモリが良くなると、今度はHDDのディスクアクセスの遅さが際立つようになってしまった。これ以上の高速化を求めるなら、この部分のボトルネックの解消が必須だと感じた。
HDDからSSDへ換装
購入時からついていた 2.5" 1TB HDD を、500GB の SSD へ交換することにした。ストレージは一番大事なパーツだと思うので、ここは手堅く悪評が少ないサムスンの 860EVO をポチり。
元々SSDへの換装を見込んでCドライブを250GBで切っていたので、クローンも考えたが、めんどくさそうなのでやめた。5年分の不調がたまって Windows Update に失敗し続けるクソOSに成り果てていたこともあり、換装後はクリーンインストールをした。
Linux や memtest86 を使うためにセキュアブートをオフにしていたら、今度は Windows のインストールメディアから起動できないという罠にハマった。インストール済ならセキュアブートなしでも動くのに、何なんだろうねこの仕様……
気になる換装の結果は、メモリ増設の10倍くらい効果があった。起動は数秒、Windows Update 後の再起動も1分以下。何かのインストールもサクサクすすむし、あれだけ重かった Visual Studio もほんの数秒でソリューションが開けるように。ほんと、何でもっと早くSSDにしなかったのか……
SSDに換装する時に思ったのは、履歴やブックマークをアカウントに紐づけておけば、移行作業を勝手にしてくれるので非常に便利だということ。今まではこの作業でけっこう時間が取られていたので、データを第三者に渡すリスクよりも、ラクできるというベネフィットのほうが大きいと思った。
感想
3ヶ月使って、不安だった中華メモリも問題なく快調に動いてくれているので安心した。
一番効果的なパーツ交換は、やはりSSD化だと思う。ストレージへのアクセスは量が多いわりに遅いから、ここのスピードが体感速度に大きく影響することを実感した。誰かが「ブートドライブがSSDでないPCは人権がない」とか言ってた気がするけど、何となくその気持ちがわかった。
一方、SSDは書き込み量に制限があることから、大量にスワップさせるのも気持ちが悪い。SSDを使うなら、メモリも十分な量を載せておいたほうが安心できる。